雪が見たい。
現実から逃れるために、その週末はなんとしても雪国へ行かなければ気が済みませんでした。
雪国といえば、北海道or東北です。
流されるまま生きていたとして、北海道や宮城は当然行く機会があるでしょうし、山形は銀山温泉、福島はワカサギ釣りで行くでしょう。青森だってマグロがありますし、秋田は川反目当てで行くことがあるかもと、想像がつきます。
しかし、いくら人生100年時代といえども、岩手を訪問することはあるのでしょうか。
岩手で唯一思い浮かぶのは大谷翔平ですが、すでに彼は岩手を出ていますので、大谷目当てで訪問することもないでしょう。
もしかすると私は生涯岩手というものを知らずに死ぬのではないかという恐怖を覚え、(何もなさそうな岩手を一人で満喫できる自信がなかったため)大学時代の友人2人を誘い岩手を旅することにしました。
とりあえず、県庁所在地である盛岡に行けば観光の拠点になるだろうと考え、新幹線内で観光の計画を立てます。
昼は名物の盛岡冷麺を食し、そこから観光名所らしい龍泉洞へ向かい、最後に岩洞湖(がんどうこ)でワカサギ釣りをしようということになりました。
ワカサギ釣りは福島でもできるのでは?とも思いましたが、誰もワカサギ釣りをしたことがなかったですし、何より氷上に穴をあけて釣ったワカサギをその場で食べられるという非日常感は想像しただけでワクワクしました。
到着後のランチは「肉の米内」で。
かなりの人気店のようで、開店待ちの人で店内はすぐいっぱいに。
もちろん盛岡冷麺を目的にしていたのですが、そもそも精肉店でもありましたし、何より焼肉の匂いを嗅いだら食さずにはいられません。
結局カルビ定食+盛岡冷麺を注文することに。
盛岡冷麺が何なのかは今でもわかりませんが、とにかく肉が旨かった。
このお店は自信をもってお勧めできます、ぜひ焼肉を食いに行ってみてください。
食後は、2時間弱かけてレンタカーで「龍泉洞」へ。
2月でしたが路面は凍結しておらず、渋滞もなく快適なドライブでした。
龍泉洞は地底湖が名物のようで確かに面白かったです。往復3時間半かけた割には。。
早々と龍泉洞を出た我々は、岩洞湖レストハウスで釣り具やテントをレンタルしようとしたところ、
スタッフ曰く、レンタル終了まで2時間しかないためテントを立てるだけで終わってしまう、とのこと。
時刻は15時過ぎ。3人とも釣りをしたことは一度もなく、2時間あれば十分だろうという予想は見事に外れてしまいました。
スタッフからの提案もあり、テントは使用せず他人が空けた穴を探して野ざらしのままワカサギ釣りを試みることに。(なんて貧しいんだ。。)
1時間半ほど粘りましたがワカサギが釣れる気配が全くなく絶望していたころ、重装備のおじさんが近づいてきて声をかけてきました。
重装備おじさん曰く、穴をあけまくったうえで魚探を使ってワカサギがいる場所を見つけないと全く釣れないとのこと。
岸に最も近い穴1つに3本の竿をぶち込んで1時間半待っているだけでは釣れるわけがなかったのです。。
その後、重装備おじさんがドリルと魚探を使って何とか釣れる穴を見つけようとしてくれましたが、努力むなしく坊主で終わってしまいました。
龍泉洞なんかに行っていなければ。。。
ランチから上々の滑り出しと思われた岩手旅行は、急激な失速を見せていました。
「番屋ながさわ」で三陸の幸を貪りながら、このままで終われないと考えた我々は、岩手唯一のソープ、プレジデント南部城へ攻め込むことを決意します。
サイトを見て当然早い者勝ちで予約の電話を入れるのですが、争いもなく無事3人とも目当ての子をそれぞれ同じ時間で予約できました。女性の趣味が違うことは長く友人でいられる秘訣かもしれません。
(ワカサギ釣りで学んだ我々は、一人一つの穴としました。)
南部城で受付をしていると、どうやらボーイが友人の予約電話を聞き違えていたらしく、友人の一人は目当ての嬢ではなく、名前が似ているだけの嬢と対戦することになってしまいました。
私たち二人は彼を笑い飛ばしていましたが、いざ自分が目当ての嬢と対面すると見覚えのないタトゥーがガッツリ入っており、集中力が削がれた私は敗戦してしまいました。。
(VS 南部城 3戦1勝2敗。。)
何とも言えない岩手初日を過ごした我々は、神ホテルドーミーインへなだれ込み、サウナをキめることで何とかプラマイゼロだと思い込み、泥のように眠りにました。。
コメント