アラームが鳴っていた。眠い目をこすりスマホを見るとまだ7時。もう少し寝たかったが、昨日のやるせなさを挽回するためにも早起きは肝心だと言い聞かせ、無理やりにでも体を起こした。
ドーミーインの神朝食を食べながら作戦会議。
岩手の観光地をググった結果、あまりピンとこないものばかりであったが、我々3人とも知っていた唯一の岩手名物として「わんこそば」を食べることに決定。
どうやら「わんこそば」の名店は盛岡に集中しているようで、昼までは小岩井農場で牛を眺めて時間をつぶすことに。
その後は日本百景である猊鼻渓(げいびけい)へ行くことに。渓谷そのものに関心があったわけではなかったが、冬はこたつで鍋を囲みながら川下りができるらしく、これほど乙なことはないだろうと満場一致で決定。選択肢としては中尊寺金色堂もあったのだが、学がない我々の心を惹くのは世界遺産<<<こたつ鍋であった。
最後は、せっかく三陸に来たのだから海を見たいということで大船渡へ行くことが決定した。
ホテル近くのタイムズカーシェアで車を借り、小岩井農場へ向かった。
それにしても、わざわざ店に行く必要もなく24時間車が自由に借りられるとは良い時代になったものだ。
小岩井農場は我々が想像していたよりもずっと大規模で1日中半日は楽しめるのではないかと思えるほどであった。
入園してすぐ眼前にそびえ立つ岩手山は横に長く、奥羽山脈の一部をなしていることがよく分かる。この地がどこか遠くへ続いていることを体現するその様は大地の広さを実感させてくれた。
子供たちに紛れてソリに興じた我々は、ちょうどよく腹が減り盛岡中心街へ向かうことに。
わんこそばは、激闘の末3人中2人が大台の100杯を突破。見事木札を手にしたのであった。
盛岡→一ノ関への新幹線は1時間おき。少し揺れるだけで上からも下からも蕎麦が出そうな状況のまま、我々は小走りで駅へ向かった。
一ノ関でレンタカーを借りて猊鼻渓へ。
猊鼻渓は、日本百景のひとつであり、砂鉄川が石灰岩を侵食してできた渓谷であり、両岸には高さ100mの断崖がそびえており、特に雪をかぶったその景色はまさに秘境の様相であった。
コロナの影響でこたつ鍋はやっていないとのことだったが、腹が蕎麦ではち切れそうな我々には都合がよかった。
2対1で向かい合って座り、船頭さんの説明を聞きながら渓谷を眺めることに。船は雨雪防止のためか、屋根と窓が取り付けられており、渓谷を眺めるためには背中側の窓を開ける必要があった。
左右を知らない人に囲まれた友人は窓を占領され、全然景色を楽しめていないようだったので皆さんご注意を。。
船も満員になっており、ようやく観光地らしい体験をしたのち我々は大船渡へ向かった。
目的地は「大船渡温泉」飯が旨そうなこのホテルにした。欲を言えば太平洋を見ながらサウナをしたかったのだが、東北はサウナ文化があまりないのかサウナ付きの宿があまりなく。。
夕食は期待以上だった。メカブ・ホヤ・わかめの前菜から、香の物としてわかめの茎、お造りではアワビ・本マグロ・勘八・ヒラメ、煮物はカジキマグロの兜煮食べ放題、焼物はソイの一夜干し、蒸し物はわかめの茶わん蒸し、台物としてアワビ・ホタテ・鰆・蛸・わかめのしゃぶしゃぶ、揚げ物ではエビ・雲子などの天ぷら、白飯にどデカあら汁、デザートと十分すぎるほどの量。(ワカメ多すぎないか?)
翌朝は、温泉に浸かりながら朝日を眺めることに。寒い冬の東北での温泉はやはり最高だった。
ちなみに、チェックアウトの際にホテルから生わかめをいただきました。獲れ過ぎて困っているのか???
次岩手を訪れるのはいつになるかわからないが、機会があれば沿岸沿いを回ることとしたい。
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